-腰椎分離症・腰椎すべり症 | 鶴岡市・庄内・鶴岡駅 エイト鍼灸整骨院
腰椎分離症・腰椎すべり症とは
腰椎分離症・腰椎すべり症というのは、疲労骨折や怪我によって腰椎が分かれた腰椎分離症から、腰椎がさらにすべった腰椎すべり症のことです。
腰椎分離症・腰椎すべり症は、生まれた時から体質が強くない、骨が強くないために起きると従来は言われていました。
しかし、腰椎分離症・腰椎すべり症の要因は、負荷が激しい運動などによって加わる疲労骨折であると最近は言われています。
腰椎分離症・腰椎すべり症の症状
腰椎が骨折などによって分かれれば、最初は傷みが腰に現れます。
しかし、1週間~2週間もしてくれば痛みは無くなって、動けるようにある程度なります。
この場合、回復している途中で何らかの理由で腰椎の骨がくっつかなくて、分かれた状態で完治すれば、腰椎分離症・腰椎すべり症になって、「偽関節」と言われる状態にくっつかない骨はなります。
腰椎分離症・腰椎すべり症になれば、前に曲げたり、後に曲げたり、腰をひねったりすることによって、違和感や痛みが腰に現れます。
一方、あまり日常生活において痛みがないような人でも、腰椎分離症・腰椎すべり症の人も中には多くいます。
一度骨折が治れば、腰椎分離症・腰椎すべり症であったことが分かりにくいので、腰椎分離症・腰椎すべり症に自分がなっていたことが分からない人も多くいるようです。
一方、腰椎というのは、背骨の中の腰のあたりの箇所のことを言います。
24個の椎骨で背骨は構成されており、7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎、1個の仙骨、尾骨で繋がっています。
偽関節ができると手術が必要になる
偽関節というのは、関節の偽物ができた状態です。
基本的に、くっついている骨同士がくっつかない状態で回復したものです。
偽関節になれば、骨は不安定に動くので、怪我を二次的によく負うようになります。
また、偽関節になった箇所は、時間が経っても手術をしなければくっつきません。
腰椎が分かれたままで運動したり、立ち仕事を長時間行ったり、腰を捻ったりすることによって、腰椎分離症・腰椎すべり症がよく発症するようになります。
腰椎分離症・腰椎すべり症が発症すれば、神経が押し付けられて慢性的な腰痛や下肢痛がよく現れるようになります。
腰椎分離症・腰椎すべり症の痛み
次のような症状に該当する場合は、腰椎分離症・腰椎すべり症になっていることがあります。
- 上下左右に腰を揺らせば痛い
- 腰痛が運動をすれば酷くなる
- 違和感が腰にあり、触るのがちょっと恐ろしい
- 手で腰を叩けば内側から痛む
- 下肢痛が歩くとよく現れる
- 飛び上がれば腰が痛い
- 長時間作業すると腰が重くなって痛い
慢性的な下肢痛や腰痛などで困っている場合は、病院で検査を一度受けてみましょう。
腰椎分離症・腰椎すべり症の原因
腰椎分離症・腰椎すべり症が起きる最大の原因は、最も多く高校生などに見られる浮き指です。
重心が浮き指でかかとに片寄って、違いが左右であれば、腰椎がこの足裏の不安定さをカバーして、歪みが腰椎に起き、過剰なかかとからの衝撃が繰り返して運動などを行うことで加わって疲労骨折が起きます。
次に多い要因としては、特に45歳以上の中高年からの女性に起きるものです。
足裏の免震機能が外反母趾や浮き指、扁平足などで下がるため、腰に衝撃波の過剰なものが繰り返されます。
この際、手の第1関節の変形や腫れ、あるいは外方向に親指の爪が回内した外反母趾の酷いものがあれば、普通の人より骨が脆い、壊れやすいということがあるため、よく起きるようになります。
特に45歳以上の中高年の女性で、第4と第5の腰椎間で起きた腰椎分離症・腰椎すべり症の本当の要因は、ヘバーデン結節という浮き指、偏平足、外反母趾によって腰に発症したものです。
腰椎分離症・腰椎すべり症の治療法
基本的に、腰椎分離症・腰椎すべり症を治療する際は、手術をしない保存療法が行われます。
保存療法としては、次のようなものがあります。
装具療法
腰部コルセットを、安静に腰部をするために着けます。
急性期の場合は、骨癒合がこの安静によって期待できます。
骨癒合のためには、安静が3ヶ月~6ヶ月程度必要であると言われています。
また、骨癒合が難しい終末期の場合でも、安静に腰部を維持して痛みがあまり起きないようにコルセットを使用したりします。
トレーニング
拝金背筋や腹筋をトレーニングして、体幹・腰部の安定性をアップします。
筋肉でコルセットの自前のものを作るような感じです。
しかし、注意する必要があるのは、腹筋トレーニングのよくあるようなものなどをし過ぎれば腰痛が悪くなります。
また、腰椎分離症・腰椎すべり症の場合は、背中を反らす動きも良くないため注意しましょう。
なお、トレーニングする方法については、ネットなどで紹介されているため参考にしましょう。
ストレッチ
ストレッチは、腰椎分離症・腰椎すべり症を予防するために効果が期待されます。
しかし、イメージとしては、腰部のストレッチではなくて、股関節の周りにある筋肉を柔らかくする感じで行いましょう。
基本的に、骨盤と股関節の筋肉は繋がっています。
そして、骨盤に腰部の多くの筋肉も繋がっているため、硬く股関節の筋肉がなって、骨盤の動きが制約されれば腰椎や腰部の筋肉にかかる負担が多くなります。
なお、ストレッチする方法については、ネットなどで紹介されているため参考にしましょう。
腰椎分離症・腰椎すべり症
腰椎分離症・腰椎すべり症が治らない人は、知らず知らずのうちに背中に負担をかけてしまっているケースがほとんどです。
腰椎分離症は背中の疲労骨折であるため、癒合までに時間がかかります。
その状態で運動を再開したり、痛みが軽減したからといって再度背中に負担をかけてしまっていることが多いです。
腰椎分離症・腰椎すべり症をしっかりと治すためには、定期的にかかりつけの病院へ通いながら経過を観察し、適宜リハビリを受ける必要があります。
日常生活ではコルセットを着用し、普段の何気ない姿勢からかかる負担を予防してあげるとよいでしょう。
また、周辺の筋肉を強化することで患部を支え負担を減らすことができますので筋力トレーニングも有効です。
ただ無理はせず、軽い運動ができるようになってから徐々に強度を高めていくようにしましょう。
スポーツ復帰までにかかる時間
明確に「どのくらいで復帰できる」とは断言できませんが、リハビリをしっかりと続けた上で治療開始後から2~3ヶ月は見ておいた方がよいでしょう。
痛みを再発させてしまう多くの人は、早期にスポーツへ復帰したことで症状をぶり返してしまうことです。
急がば回れという気持ちであまり急がずに、コルセットを付けて日常生活を送るなど、長い目で治療に臨む方が結果的に早く復帰できるケースの方が多いのです。
腰椎分離症・腰椎すべり症でやってはいけないこと
腰を旋回させる動きや、ジャンプするといった背中に負担をかける行為はNGです。
腰をそらしたり回したりすると、腰椎に負担がかかり治るまでの時間をさらに伸ばしてしまいます。
スポーツを行う若い人にも多い怪我であるため、運動不足を感じてすぐに復帰したがる気持ちはわかりますが、焦る気持ちを持つことが一番やってはいけないことです。
腰椎分離症・腰椎すべり症の手術治療
腰椎分離症と腰椎すべり症は手術で治療することができます。
基本は手術を行わない保存療法で治療を進めますが、腰椎すべり症まで進行してしまっている場合は背骨固定手術を行います。
他にも分離症を修復する手術等もあり、症状の重さによってさまざまな手術が存在します。
手術が必要かどうかは医師に相談のもと、保存療法では完治が難しい場合に選択することになります。
年配者に腰椎分離症・腰椎すべり症は多い
腰椎分離症・腰椎すべり症は、急性腰痛のぎっくり腰などと違って、多くの年配者に現れるものです。
では、どうして年配者に腰椎分離症・腰椎すべり症は多いのでしょうか?
というのは、腰椎分離症・腰椎すべり症の要因が、腰椎が折れたり、歪んだりするためです。
この腰椎分離症・腰椎すべり症の主な要因は、椎間板や靭帯組織が劣化することによるものです。
劣化の要因は、年を取ることによって過負荷が起きるためです。
若い頃は負荷として耐えられていたものが、年を取るにつれて過負荷になっているにも関わらず、若い頃のイメージでいるので、腰椎がすべるようになります。
若い年代であれば、靭帯も柔軟性があり丈夫で、腰椎がもしすべった場合でも元にすぐに戻れます。
しかし、年を取ってくれば靭帯も衰退してくるため、すべった場合は柔軟性がないので元に戻れなくなります。
そのため、すべったままになってしまいます。
このようなことから、年配者に腰椎分離症・腰椎すべり症が多くなります。
なお、若い世代で激しい運動をする場合には、腰椎分裂症が現れることが稀にあります。
まとめ
ここでは、腰椎分離症・腰椎すべり症とは? 腰椎分離症・腰椎すべり症の症状、腰椎分離症・腰椎すべり症の要因、腰椎分離症・腰椎すべり症の治療法、年配者に腰椎分離症・腰椎すべり症は多い、についてご紹介しました。
腰椎分離症・腰椎すべり症とは、疲労骨折や怪我で腰椎が分かれた腰椎分離症から、腰椎がさらにすべった腰椎すべり症のことです。
腰椎分離症・腰椎すべり症になれば、前に曲げたり、後に曲げたり、腰をひねったりすることによって、違和感や痛みが腰に現れます。
腰椎分離症・腰椎すべり症を治療する際は、基本的に、手術をしない保存療法が行われます。
保存療法としては、装具療法、トレーニング、ストレッチがあります。
腰椎分離症・腰椎すべり症で困っている場合は、鶴岡市の鍼灸整骨院に相談してみましょう。